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技術系会社のCEOブログ~私的編~

クラウドソーシング まとめ 2013 から考える「 2014年のクラウドソーシングはこうなる!」

クラウドソーシング今年流行りましたね!

クラウドソーシングを知らない方のために簡単に説明すると、
アウトソーシングはある企業の仕事を別の会社に委託すること。
クラウドソーシングはある企業の仕事を誰かに委託すること。

どのような仕事を行うかによってその種類が分かれます。

種類とプレーヤー

プロジェクト型

あるプロジェクトの一部 or 全部をクラウドソーシングでお願いするタイプ。
主にWeb制作、コーディング、デザインが多く、
全部を誰かにお願いするという意味ではマッチング型(仕事とワーカーのマッチング)とも呼ばれます。
主なプレーヤーは

です。

マイクロタスク型

細かいデータ入力等の仕事をクラウドソーシングでお願いするタイプ。
データ入力以外にも記事作成などがあります。
主なプレーヤーは

また、マイクロタスク型には特化型というのもあり、
記事作成特化型

データ入力系
家計簿

名刺

翻訳

特化型はプラットフォームとして以外に、自社サービスで使うデータやコンテンツなどをクラウドソーシングでお願いしているケースなどがあります。一般的なところと比較するとワーカーが行う仕事の種類は多くありませんが、その分ワーカーのスキルが溜まっていくという特徴があります。

コンペ型

ある企画に対し、誰の提案がよいかを決め、一番良かった提案をした人のみにお金が支払われるというタイプです。
主なプレーヤーは

で、プロジェクト型と基本的なワーカーのタイプが似ています。
またこちらも特化されたものがあり、
ロゴなどのデザインに特化

声優等声に特化

イラストに特化

データ分析に特化

グロースハック

※MUGENUPやKAIZEN platformに関してはやや分類が微妙なところもありますが…
コンペ型の特徴としては
デザインなど定性的に決定するもの、
データ分析やアルゴリズムなど定量的に分析するものがあります。
最初のクラウドソーシングはDVDの推薦システムのアルゴリズムクラウドソーシングでお願いしたという話もあります。


今回のテーマである、次のクラウドソーシング。その鍵はコンペ型にあると考えます。

なぜクラウドソーシングにお願いするのか

と、その前にクラウドソーシングでお願いする理由について考えてみます。

ケース1 安いから

安いというのは報酬自体が安いというわけではなく、例えば仕事をお願いする際、クラウドソーシング以前は人を雇ったり、外注先にお願いするなど。考えてみるとそのどちらも仕事自体にお金がかかるよりも、人を雇うコストだったり、外注先を探したりなどのコストがかかりましたよね。
クラウドソーシングにお願いするということは、人を雇う際にかかる諸々のコストを下げたり、外注先を探すためのコストを大幅に削減します。
なのでクラウドソーシングを利用します。

ケース2 作業量が大量にあるから

これは主にマイクロタスク型にあることなのですが、例えば10万件の手書きデータをデジタルデータに変換するなどの作業。これを1人で行うとすると1件処理に1秒かかる場合、10万秒つまり27時間ほどかかります(休まず働いた場合)。しかし、10万人で行うと1秒で終わります。
なのでクラウドソーシングを利用します。

ケース3 その人が一番できるから or もしくはその人しかできないから

様々なもの・仕事は高クオリティを求められています。その際、今いる人員だけではどうにも限界がある。もしくはあるアルゴリズムを実装したいのだけれど、複雑すぎてどうしようもできない。
その際、クラウドソーシングで募集して出来る人を探そうというケース。
主にコンペ型でこれがあてはまりますが、
コンペ型でも

  • 誰でもできる仕事の中から高クオリティなのを探すケース
  • 誰ができるかわからないからとりあえず賞金を投げてできる人を探すケース

の2種類があります。下のケースは古くは数学の問題を解くなどに応用されており、そのような問題をミレニアム懸賞問題
ミレニアム懸賞問題 - Wikipedia などと呼ばれます。
懸賞金をかけてお願いすることからコンペ型の中でも懸賞金型と呼ぶことにします。

というわけで、次のクラウドソーシングは懸賞金型が主流になる。
そんな気がします。

具体的にどういうことが起こりそうか考えてみます。

懸賞金型クラウドソーシング。その具体例

懸賞金型とその活用について考えてみます。
まずこれの普及によってどういうことになるか、
結論からいうと、
「金もないスキルもない、だけどビジョンがある。そういう人が夢を実現させることが出来る。」
こうなります。
具体例を考えると、「史上最強の電気自動車を作りたい!」というビジョンがあったとします。
この段階では自分とビジョンしかありません。
では次にどうするか、それはこれに共感した人から資金を受け取る、もしくは資金を調達出来る人をクラウドソーシングで探す。
「最強の電気自動車を作りたいのでそのプロジェクトの資金調達をお願いします!報酬は〇〇円!」
というわけでクラウドソーシングで調達ができました。(これは他にもクラウドファンディングなどもありますね)
次に電気自動車を設計できる人を探す。
「最強の電気自動車の全体設計をお願いします。一番良かった人に報酬〇〇円!」
これで設計ができました。そしたらその人にどういうモジュールが必要かを分解してもらって、
そのモジュールごとにクラウドソーシングで依頼をしていく。

というわけで、理論上はすべてクラウドソーシングでできる。
なので必要なのはビジョンと圧倒的なリーダーシップのみです。
これこそが先に述べた結論につながるわけです。
(書いてて思ったけど、普通のコンペ型じゃんとオモタwまぁ新しいことをやる場合や高クオリティすぎる場合は懸賞金型になっていくか。)

というわけで2014年、ビジョンだけを持った若者を支援するクラウドソーシングプラットフォームが出てくるのではないのかと考える次第です。
この10数年以内にはクラウドソーシングだけで作ったロケットが打ち上げられるなんて時代になるかもしれないですね。

ちなみにこちらの動画の30分 ~ 50分の間に話されてたことから考えを膨らませました。

大前研一 × 堀江貴文 「日本のテクノロジー」対談(完全版) - YouTube

クラウドソーシング関連の書籍

クラウドソーシングの衝撃 (NextPublishing)

クラウドソーシングの衝撃 (NextPublishing)

これに最初の事例が書かれてた気がします。

コンペ型に焦点をおいて考えましたが、マイクロタスク型についても色々思うことがあるので今度書きます。

はてなブログで学ぶマーケティング ~キャズムについて~

はてなブログで記事を書いて広まるということがキャズムの関係と似てるなと思ったので考えてみようと思います。

キャズムに関してはまんまタイトルでその本があるので、詳しくはそちらを参考に。

キャズム

キャズム

簡単に説明すると
1. マーケットを大きくするにはマジョリティに使ってもらわなければならない
2. マジョリティにはアーリーマジョリティとレイトマジョリティがいる
3. アーリーマジョリティに使われる前にイノベーター、アーリーアダプターに使われる
4. アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に深い溝(キャズム)がある
そこでキャズムを超えるにはどうすればいいかを考えます。
ブログに置き換えるとマーケットはPV数とし、使われるということは読まれるということにします。
つまりブログを大多数の人に読んでもらえるためにはどうすればいいか。それをキャズム理論に当てはめ考えていこうと思います。

考えなければいけないのはブログにおいて、
誰(どんな人)がマジョリティになるのか、イノベーターになるのか、アーリーアダプターになるのかをまず考えてみます。

ちなみにはてなブログに限らずブログをやってる人ならもうわかるかもしれませんが。

それを考えるために、このnigoblogでマジョリティに読まれ、PV数を高めたケースの情報を元に考えていきます。
測定ツールにはGoogle Analyticsを用いているのでそこから取れる情報だけで考えていきます。

前提条件は最大で読まれた
これからWeb系のベンチャーで起業しようと思っている人へ考慮しなければいけないリストを作成した ~技術編~ - nigoblog
こちらの記事の10/17 ~ 10/18までの情報を元に考えていきます。

まず最初に誰に読まれているかを考えるために、今回はリファラー(参照元)を調べます。
10/17 ~ 10/18で各リファラーのPV数を以下に示します。
f:id:nigohiroki:20131226211515p:plain
このようなグラフとなりました。
なれない方にはわかりにくいと思いますので上から順に見ていくと

リファラ タイトル
(direct) 直接URLを叩く(アプリからが多い)
gunosy.com グノシー
b.hatena.ne.jp はてなブックマーク
t.co twitter短縮URL
facebook.com facebook
hatena.ne.jp はてなトップ
m.facebook.com facebook モバイル

このような感じとなっております。
ボリュームだけを見ると
マジョリティ
> はてなブックマーク、グノシー
アーリーアダプター、イノベーター
> ツイッター、フェイスブック
となります。(direct)は不確定な部分が多いので今回は省きます。
果たして本当にそうなのか。今度は時間別に見ていきます。

ちなみにこの記事が公開されたのは17日15時頃です。

時間帯別にPV数を見ると下記のようなりました。
f:id:nigohiroki:20131226215705p:plain
上が絶対値で下が普段の時間帯のPVで正規化したものです。
時間帯によって結果が違うだろということも踏まえ正規化しました。
上のグラフの縦軸はPV数で
下のグラフの縦軸は普段のPV数に対する割合(%)です。

考察の前に結果を説明すると、最初に17時の時点で普段の5倍のアクセスがはてブから流入しております。
翌8時には普段の10倍のアクセスがGunosyから流入しております。

ということで、時間帯とPV数の関係から
はてブTwitterFacebookはイノベーター、アーリーアダプター
Gunosyはマジョリティということになります。

先ほどのキャズムの例になぞらえると
1. PV数を増やすにはGunosyユーザーに読んでもらわなければいけない
2. Gunosyユーザーには8時前後に読むユーザーと12時前後に読むユーザーがいる
3. 8時前後に読むGunosyユーザーの前にはてブTwitterFacebookのユーザーに読まれている
4. 8時前後に読むGunosyユーザーとはてブTwitterFacebookのユーザーの間にはキャズムがある

というわけでGunosyで配信されるというキャズムを越える戦略によってPV数が増えるという結論になりました。

わかっていることを伝えると、Gunosyで配信されなかった場合マジョリティには届きません。
なのでマジョリティに届かない、キャズムを越えられなかった例と比較すると
はてブユーザーのPV数に圧倒的な違いがあります。
キャズムを越える -> はてブユーザーに読まれている
キャズムを越えない -> はてブユーザーに読まれていない

というわけでPV数を伸ばすためにははてブユーザーに読まれる記事という結論になりました。
じゃあどうすればはてブユーザーに読まれるかということに関してはまたこんどということで。



...いやいやいやって感じですよね。
なんか自分も本来書きたい結論とは違って、
はてブユーザーとGunosyユーザーがマジョリティで
はてブ新着ユーザーがアーリーマジョリティ、はてブ人気ユーザー、Gunosyユーザーがレイトマジョリティ。
TwitterFacebookがイノベーター、アーリーアダプター
キャズムを越えるにははてブの新着に出るのが必要。
はてブの新着に出るためには…!?
っていう内容を書きたかったんですけどね。


まぁなんとなくキャズムがわかっていただけたら幸いです。
では。

関連記事

物理とマーケティング、4つの関係 - nigoblog
マーケティング関連の記事

キャズム

キャズム

あとキャズムを書いた人の本。これも参考になります。

ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション

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AWS ELB配下にあるインスタンスに対しserverspecでテスト・管理する方法

serverspecはよく使っているのですが、ある状態をチェックしたいとき、その自動化に役立ちます。

例としてcrondやnginxのステータス確認などがそれにあたるかと思います。
これまでは

ssh '対象ホスト'
/etc/init.d/crond status

のようにやっていました。
これもサーバーが1台であったり、確認することが1つであればそこまでめんどくさくはないのですが、複数台で、複数のことがらをチェックするのは結構大変です。

なので自動化したい!っていうことなのですが、単純な使い方ならこちらの記事を参考に
一番参考になるのはなんだかんだで公式ドキュメント!DevOpsのためにチェックすべきドキュメント3選! - nigoblog
serverspec - Home

serverspecは基本的に

~/.ssh/config

の内容を参考に動きます。
その際、ELB配下で固定IPをつけていない場合、いちいちIPを見に行かなければなりません。

今回そのめんどくさい部分を解決したserverspecの使い方をしているのでその紹介をします。

流れとしては

  1. aws-sdkで動的にインスタンスのIPを取得
  2. ssh/configで各インスタンス共通のログイン情報を作成
  3. インスタンスのspecを作成
  4. serverspecでELBの場合どうするか記述する

このような流れとなります。

aws-sdkで動的にインスタンスのIPを取得

これはよくcapistranoでELB配下のインスタンスにデプロイをする際によく使われます。
これの使い方は簡単で
Ruby - CapistranoでELB配下のEC2インスタンスを取得してデプロイ - Qiita [キータ]
こちらの記事を参考にしました。
serverspecで使う場合、

cd serverspec
bundle init

でserverspecディレクトリにGemfileを作成
Gemfileには

gem 'aws-sdk'

と追加し

bundle install

を行う。
次にspec/spec_helper.rbを開いて

require 'serverspec'
require 'pathname'
require 'net/ssh'
require 'aws-sdk'

これでaws-sdkを読み込み、

RSpec.configure do |c| 
  AWS.config({
    :access_key_id => '<アクセスキー>',
    :secret_access_key => '<シークレットキー>',
    :ec2_endpoint => 'ec2.ap-northeast-1.amazonaws.com',
    :elb_endpoint =>'elasticloadbalancing.ap-northeast-1.amazonaws.com'
  })  
  elb       = AWS::ELB.new.load_balancers['<ELBの名前>']
  instances = elb.instances.select {|i| i.exists? && i.status == :running}.map(&:dns_name)

するとinstancesにELB配下インスタンスのIPが配列として代入されます。
まず第一段階のELB配下インスタンスのIPを動的に取得しました。

ssh/configで各インスタンス共通のログイン情報を作成

次のステップは一旦serverspecとは離れ、ssh/configの設定を行います。

vim ~/.ssh/config

を次のように編集します。

Host ELBの名前
    User <sshで入るユーザー名>
    IdentityFile <鍵のパス>

一応ELBの名前としておりますが、実際はなんでも構いません。
第二段階もこれでオッケー

インスタンスのspecを作成

ここはまずひとつはベタで作成し、それをコピーしていく形が理想です。
最終的にはspecディレクトリが

spec/
    spec_helper.rb
    ELBの名前_0/
    ELBの名前_1/
    ...
    ELBの名前_N-1/

のようになっていると良いでしょう。(Nはインスタンスの数)
まずELBの名前_0というディレクトリに基本のspecを書きます。
次にどんどんコピーしていきます。(ここだけ手動でイケてないので改善していこうかと)

cp -r ELBの名前_0 ELBの名前_1
...
cp -r ELBの名前_0 ELBの名前_N-1

これで第三段階も終了

serverspecでELBの場合どうするか記述する

というわけで最後にもう一回spec_helper.rbを編集します。

    host  = File.basename(Pathname.new(file).dirname)
    if c.host != host
      c.ssh.close if c.ssh
      c.host  = host
      options = Net::SSH::Config.for(c.host)
      user    = options[:user] || Etc.getlogin
      c.ssh   = Net::SSH.start(c.host, user, options)
    end 

まずデフォルトのserverspecはこのようになっております。
ここに先ほど取得したインスタンス情報を反映させます。

    host  = File.basename(Pathname.new(file).dirname)
    if c.host != host
      c.ssh.close if c.ssh
      # ELB対応
      if host =~ /<ELBの名前>*/
        host_num = File.basename(Pathname.new(file).dirname)[-1].to_i
        c.host = "<ELBの名前>"
        options = Net::SSH::Config.for(c.host)
        options[:host_name] = instances[host_num]
      else
        c.host  = host
        options = Net::SSH::Config.for(c.host)
      end 
      c.ssh   = Net::SSH.start(c.host, user, options)
  end

すると自動でELB配下のインスタンスIPが取得され、serverspecのテストを実行することができます。

というわけで以上ELB配下のインスタンスにserverspecを適用する方法でした!
いろいろ改善点はありますが、ひとまず動くところまで!

物理とマーケティング、4つの関係

今回は物理とマーケティングについて4つの関係を考えてみます。

ダン・コブリー:マーケティングについて物理が教えてくれたこと | Video on TED.com
ちなみに参考はこちらのTED
ここでは4つの物理のテーマからマーケティングに結びつけています。
動画の方はマーケティングを仕事にしていますが、元々は物理屋だったそうで、自分と境遇が似てるなと思いました。
このような流れで説明します。

TEDの動画で紹介されたもののうち3つと、1つのオリジナルで物理とマーケティング、4つの関係について考察してみます。

F=ma

これはニュートン力学で、一番有名な式ですね。
これを変形すると
a = F/m
となります。
これは質量が大きくなるほどに物体の動くベクトルを変えるには大きな力が必要ということを表しています。
言い換えると質量が大きい物は動かしにくいといったほうがしっくりくるでしょうか。
ここでマーケティングに当てはめると
加速度をポジショニング
質量をブランド力
とします。
つまりブランド力が大きい物ほど、そのポジショニングを変えるのが難しいということです。
もうちょい具体化させると
あの会社は~をしている会社だ。というイメージ(ブランド)がついてしまえば、その後別のことをやるには大きな力が必要だということを示します。
動画ではアーサーアンダーセンアクセンチュアを設立した例を出していました。

ここから考えられることはポジショニングを一度決めたらそこでなんとしてでも勝たなければいけないということがあります。
仮にそこで敗れたとして新しいことを始めるには多大なパワーが必要です。
最近だとC to C系のアプリが流行っていますが、まさにどこのポジションを狙ってブランドを確立していくかが重要なとこだと思います。他にもカメラアプリなんかもこの例でブランドの確立は重要だと感じます。

ハイゼンベルク不確定性原理

これは素粒子の位置と運動量を正確に決定するのは不可能ということを表しています。
その理由としては測定の影響により、その素粒子を動かしてしまうため元々の位置をつかめない。
つまり測定結果自体が計測に影響をおよぼすということを表しています。
専門的にいうと素粒子の位置と運動量は一意には決まりません。
マーケティングに当てはめると、
素粒子はターゲットユーザー、測定行為は直接ヒアリングするという行為です。
動画ではインターネットユーザーに何を検索しますかと訪ねてもポルノと答える人はいない。
しかし、検索結果を見ると一番検索されているのはポルノという事実。

結局、ユーザーが何を考えているかどうかはユーザーに聞くよりもデータを見たほうが確実ということを表しています。
近年のデータサイエンティストブームはハイゼンベルク不確定性原理から来てるわけです。

考察してもそのままなのでなんともいえませんが、ハイゼンベルク不確定性原理により、ユーザーにヒアリングするためのソリューションよりもデータを提供するソリューションのほうが効果が正確であることを表します。
最近ではIVSに出ていたplanBCDやUSERDIVEが評価されていましたが、今後ますます需要は高まるでしょう。

エントロピーは常に増加する

物理学でいうエントロピーは一言で言うと無秩序さということです。
熱力学第二法則ではこのエントロピーが増大するということを示します。
(ちなみに情報工学においてエントロピーは情報量の不確実さで、何が起こるかわからない状態において最大になります)

そんなエントロピー、マーケティングにおいても同様のことがいえます。
マーケティングにおいてブランドは常に拡散していきます。
以前はある人がブランドについてメッセージ一つでブランドイメージを決めていく。
しかし、現在は各々がどう考えていくかによってブランドのイメージはどんどん変化していきます。

例えば、あるアプリを開発した時、開発者や企業は自分が使ってほしいというイメージによってブランドを決定します。
しかし世に流れ使われていくうちに、別の影響力のある方や、大多数のユーザーによってそのブランドイメージがどんどん変化していきます。
そしてこれは自然の物理現象であるため止めることは出来ません。

最近の例でいうとツイキャスなんかは現在中高生がメインのユーザーとなっております。
はたして、元々は本当にそのターゲットを狙っていたのでしょうか。

仮に狙っていたターゲットが同じだとしたらものすごいことですが、違っていたとしても熱力学第二法則によりそれは当然のことです。
大事なのはブランドイメージが変わったとして今度はそのブランドのままいかにそのユーザーを満足させるかが大事なのではないでしょうか。

元々考えていたユーザーと違った!だからその層により使ってもらうように広告を打つ!
よりも
元々考えていたユーザーと違った!けどそのユーザーに対して満足の行くように努力しよう。
のほうが結果たくさんの方に支持されると思います。
ツイキャスはそこをうまくやっているなと本当に感じます。

波動方程式

波動方程式は波の状態を空間と時間で記述する方程式です。
マクスウェルの方程式により導くことができます。

波動方程式は時間によってその空間の状態を表すことができます。
言い方を変えるとある地点での状態が時間によって変化するということを表します。

マーケティングに置き換えると、あるメッセージを発信した時、そのメッセージを受け取る人は時間によって変化するということです。

マーケティングにおいてキャズムという考え方があります。
これはアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に溝があり、それを超える戦略が必要ということです。
最初に面白がって使う人と、そこから一般的に使っていく人の間には深い溝(キャズム)があります。

最初はアーリーアダプターに対してメッセージが届きますが、アーリーマジョリティに対してメッセージが届くのは波動方程式上で考えると時間的な要素がどうしてもかかってしまうということを表します。
諦めずに発信し続けることが大事なのではないでしょうか。

キャズム理論はバンドギャップの理論にも例えられそうな気がするのでいずれ言及したいと思います。

まとめ

いろいろ物理現象とマーケティングについて考えてみました。
ほとんどは動画の受け売りですが、その具体例は自分の身近なところに置き換えられたかと思います。
自分で考えた波動方程式の部分はやはり浅くなっていますが。。。

最初に紹介した動画はこれまで自分が勉強してきた物理を今後マーケティングにも活かしてみようと思うきっかけになりました。
何度も見返して、自分なりにも何かしら結びつけてみようかと思います。

参考図書

大人のための高校物理復習帳 (ブルーバックス)

大人のための高校物理復習帳 (ブルーバックス)

F=maなら高校物理でも

量子力学〈1〉 (基礎物理学選書5A)

量子力学〈1〉 (基礎物理学選書5A)

ハイゼンベルク不確定性原理量子力学を。
大学時代はこの教科書を使っていました。

熱力学は基本レジュメだったので何がよいやら。。。

電気磁気学 (電気学会大学講座)

電気磁気学 (電気学会大学講座)

マクスウェル方程式は電気磁気学から。
未だにマクスウェル方程式は全部言える気がします。

今年も残り1ヶ月!少し早いけど2013年ってこんな年だったよねと振り返ってみる。~Web系編~

タイトル通り、今年はどんな年だったか振り返ってみたいと思います。
web系編とありますが、それ以外やらないと思います。

では時系列順に振り返ってみます

ビッグデータ・データサイエンティスト

今年最初はこの話題一色でしたね。
はてなブックマークを見に行けば大抵この話題だったんじゃないかと。
これに派生して、

の2つがバズワードでしたね。
理系の研究室だったので割と基本的なことはわかっていたんですが、改めて統計学を学び直すきっかけにもなりました。

ニュースアプリ

GunosyとSmart Newsが出てきたのも今年だったかなと。アプリ自体は去年からリリースされていましたが、今年前半にブレイクした印象。4月くらいには批判記事も出るなど(批判記事が出るのは人気が出た証拠だと思ってる)。
個人的にもGunosyは自分に「友達がいない人のしゃべり方」のような記事を推薦されて、友達がいないことが完全にばれているなと感じました。
最近はなぜか野球ネタと料理ネタが多いです。
他にはハフィントンポスト日本上陸やAntennaの調達などが大きなトピックかなと。

C to C

だいたい春くらいから徐々に上がってきたワードですね。
メルカリを筆頭にパシャオクやFrilなど。
そうそう最近引っ越しの際にものを色々処分しようと思って漫画全巻セットをメルカリに出したんですね。
でしばらく放っておいたらあっという間にタイムラインが流れてしまって誰からもいいねされることなく深くまでいってしまいました。
というわけで、出品する側の方が多い印象を受けました。買い手と売り手のバランスを取るための施策はどうしているのだろうか?

DevOps

このワードもめちゃくちゃ流行ったなと。
DevelopmentもやるしOperationもやる人という意味合いで始まったような気がしますが、
最近はOpsをコーダブルにやるという意味合いに変わった気がします。
実際はChefの影響からで、そこからserverspecなどサーバーのテストコードなんかも出てきました。
Chef自体は前からあったと思うのですが、今年ブレイクした印象があります。

クラウドソーシング

個人的にはweb流行語大賞1位のワードです。
言葉自体はもうずっと昔からありますが、今年ようやくブレイクしたのではないかと思います。
フリーランスの方に発注するみたいな意味合いが多い気がしますが、個人的にはcrowdsolving
https://crowdsolving.jp/というサービスが一番クラウドソーシングっぽいなと感じております。
マイクロタスク型、コンペ型、プロジェクト型等々
クラウドソーシングはまだまだ色々な形があると思うので注目していきたいと思います!

bitcoin

これは今年の11月くらいからグワーッと上がってきました。
markethackの記事がきっかけとなったのではないでしょうか。
国内ではまだまだどう使っていくかが手探りな状況です。
これからの動向が楽しみですね。

immutable infrastructure

これも先月後半から一気に来ましたね。
内容としてはサーバーはコードベースで管理、
何かを追加するときはサーバーを破棄して、新しく立て直す。その際全てコードで構築するので冪等性がある。
こんな概要でしょうか。
確実に前半紹介したDevOpsに引っ張られている印象がありますが、
これからどうなっていくのやら。
あとこのワードが流行った経緯にクラウドサービスが流行っているというのもありますね。
(クラウドソーシングはCrowd、クラウドサービスはcloudです)

その他

インバウンドマーケティングやクラウド会計なんかも流行った気がします。

今年初めの予想記事

WEBアプリxネイティブアプリ徹底比較! - nigoblog
「今年はWebアプリが来る!」といっていましたが結果は上記の通り。
というわけでWebアプリの活躍は来年に持ち越されそうです。

2014年の予想

1月1日に記事を書こうと思っていますが予告だけ

という感じかなと思っております。

期待して待っててください!