はてなブログで学ぶマーケティング ~キャズムについて~
はてなブログで記事を書いて広まるということがキャズムの関係と似てるなと思ったので考えてみようと思います。
キャズムに関してはまんまタイトルでその本があるので、詳しくはそちらを参考に。
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簡単に説明すると
1. マーケットを大きくするにはマジョリティに使ってもらわなければならない
2. マジョリティにはアーリーマジョリティとレイトマジョリティがいる
3. アーリーマジョリティに使われる前にイノベーター、アーリーアダプターに使われる
4. アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に深い溝(キャズム)がある
そこでキャズムを超えるにはどうすればいいかを考えます。
ブログに置き換えるとマーケットはPV数とし、使われるということは読まれるということにします。
つまりブログを大多数の人に読んでもらえるためにはどうすればいいか。それをキャズム理論に当てはめ考えていこうと思います。
考えなければいけないのはブログにおいて、
誰(どんな人)がマジョリティになるのか、イノベーターになるのか、アーリーアダプターになるのかをまず考えてみます。
ちなみにはてなブログに限らずブログをやってる人ならもうわかるかもしれませんが。
それを考えるために、このnigoblogでマジョリティに読まれ、PV数を高めたケースの情報を元に考えていきます。
測定ツールにはGoogle Analyticsを用いているのでそこから取れる情報だけで考えていきます。
前提条件は最大で読まれた
これからWeb系のベンチャーで起業しようと思っている人へ考慮しなければいけないリストを作成した ~技術編~ - nigoblog
こちらの記事の10/17 ~ 10/18までの情報を元に考えていきます。
まず最初に誰に読まれているかを考えるために、今回はリファラー(参照元)を調べます。
10/17 ~ 10/18で各リファラーのPV数を以下に示します。
このようなグラフとなりました。
なれない方にはわかりにくいと思いますので上から順に見ていくと
リファラー | タイトル |
(direct) | 直接URLを叩く(アプリからが多い) |
gunosy.com | グノシー |
b.hatena.ne.jp | はてなブックマーク |
t.co | twitter短縮URL |
facebook.com | |
hatena.ne.jp | はてなトップ |
m.facebook.com | facebook モバイル |
このような感じとなっております。
ボリュームだけを見ると
マジョリティ
> はてなブックマーク、グノシー
アーリーアダプター、イノベーター
> ツイッター、フェイスブック
となります。(direct)は不確定な部分が多いので今回は省きます。
果たして本当にそうなのか。今度は時間別に見ていきます。
ちなみにこの記事が公開されたのは17日15時頃です。
時間帯別にPV数を見ると下記のようなりました。
上が絶対値で下が普段の時間帯のPVで正規化したものです。
時間帯によって結果が違うだろということも踏まえ正規化しました。
上のグラフの縦軸はPV数で
下のグラフの縦軸は普段のPV数に対する割合(%)です。
考察の前に結果を説明すると、最初に17時の時点で普段の5倍のアクセスがはてブから流入しております。
翌8時には普段の10倍のアクセスがGunosyから流入しております。
ということで、時間帯とPV数の関係から
はてブ、Twitter、Facebookはイノベーター、アーリーアダプター
Gunosyはマジョリティということになります。
先ほどのキャズムの例になぞらえると
1. PV数を増やすにはGunosyユーザーに読んでもらわなければいけない
2. Gunosyユーザーには8時前後に読むユーザーと12時前後に読むユーザーがいる
3. 8時前後に読むGunosyユーザーの前にはてブ、Twitter、Facebookのユーザーに読まれている
4. 8時前後に読むGunosyユーザーとはてブ、Twitter、Facebookのユーザーの間にはキャズムがある
というわけでGunosyで配信されるというキャズムを越える戦略によってPV数が増えるという結論になりました。
わかっていることを伝えると、Gunosyで配信されなかった場合マジョリティには届きません。
なのでマジョリティに届かない、キャズムを越えられなかった例と比較すると
はてブユーザーのPV数に圧倒的な違いがあります。
キャズムを越える -> はてブユーザーに読まれている
キャズムを越えない -> はてブユーザーに読まれていない
というわけでPV数を伸ばすためにははてブユーザーに読まれる記事という結論になりました。
じゃあどうすればはてブユーザーに読まれるかということに関してはまたこんどということで。
...いやいやいやって感じですよね。
なんか自分も本来書きたい結論とは違って、
はてブユーザーとGunosyユーザーがマジョリティで
はてブ新着ユーザーがアーリーマジョリティ、はてブ人気ユーザー、Gunosyユーザーがレイトマジョリティ。
TwitterとFacebookがイノベーター、アーリーアダプターで
キャズムを越えるにははてブの新着に出るのが必要。
はてブの新着に出るためには…!?
っていう内容を書きたかったんですけどね。
まぁなんとなくキャズムがわかっていただけたら幸いです。
では。
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あとキャズムを書いた人の本。これも参考になります。
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