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技術系会社のCEOブログ~私的編~

企画について考える

初めに言っときます。

この世のサービスで大ヒットしているのものは9割以上が論理的に成功すると考えられて作られたものです。

残りの1割りはラッキーパンチです。ただし、そのラッキーパンチも作った人の技術力や何かしらの思いは込められています。中身の無いラッキーパンチは絶対にありません。

それではロジカルに考える自分なりのまとめをしたいと思います。

 

1. 世の中の問題にアプローチしているか

大抵ビジネスは何かしらの問題を解決するためのものです。

一見、「これ何の問題を解決してんだよ」というのもサービスを作る人が何かしらの問題意識をもって取り組んでいるケースがあります。

さらに、「はっきりこのサービスはこの問題を解決してるんだな」とわかるサービスよりも「なんの問題を解決してるんだよ」という方が成功する確率は高いと思っています。

前者はぶっちゃけ誰でも思いつくようなアイディア。いうなれば需要があるところに売り込みにいく、予め顧客が約束されているもの。

後者はおそらくその人のみが思いついているアイディア。いうなれば顧客を自ら創造している(ドラッカーのやつ)。

どちらが競争相手が少ないか一目瞭然ですよね。もちろん後者は続々とキャッチアップしてくると思いますが時すでに遅し。やっと追いついたと思ったら次の企画で成功しているところです。さらに食いつぶされて刈るものがない。そんな状態です。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

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2. 競合や似たようなサービスを調査

1. の状態をクリアしたとしてもすでに他のところがやっているのでは意味がありません。なぜなら問題を解決する手段が他にあるのだから。

同じ事をしてもそこそこは稼げるかと思いますが(ある意味成功の実績があるので)本質的な強さにはなりません。

ただ、競合にも穴はあります。そこに自分がどういうアプローチで攻めるかが重要です。

つまりは差別化。自社サービスと競合サービスでどのように差別化するかで競合がいても芽が出るチャンスはあります。

 

3. 成長の戦略〜キャズムを越える〜

1. 2. をクリアし、顧客を創造、競合との差別化が終わった後は、どうユーザー数を増やしていくか。ここが鍵となります。

webサービスならばいわゆる「webサービスオタク」がいます。いわゆるイノベーター、アーリーアダプターです。

仮にこの人達が認め、発信してくれるならばヒットの可能性はありますが、いまいち人口比率が多くありません。論理的に考えるならば売上はユーザー数に対し正の相関があります。ここで完結してしまってはユーザー数が増えず売上が伸びずとなっていきます。なのでユーザー数が多いところをターゲットとするのが論理的です。

しかし、キャズム理論ではアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にはキャズム(溝)があり、中々思うようにユーザー数が伸びないということが起きます。

この時、どのようにしてキャズムを越えるか。これを論理的に考えることがユーザー数を増やす鍵です。

それはアーリーアダプター以外のユーザーが発信すること。これが正解だと考えます。いわゆるその発信者はドミノの先頭の牌です。いったんそいつを倒してしまえばカタカタと他のやつも倒していきます。その結果ユーザー数が増える。

ポイントは「確実に倒すこと」と「広がりのあるところを選ぶこと」です。前者はとにかくどんなことをしてでも倒す。お金を使ってでも倒すということです。後者は例えば「有名な人で誰でも知っている人」と「一部のコアには絶大な人気を誇る人」の両者がいるとします。後者を選べば最初は爆発的にユーザーは増えます。しかしながらどこかで収束点を迎えます。つまり第二第三のキャズムが発生するということ。前者はゆるやかにユーザー数は増えていきます。しかしながらどこまでも止まることなくユーザー数が増えていきます。つまり2番目のドミノの種類が豊富だということです。第二のキャズムが現れずにそのまま成長していけばいずれユーザー数はエクスポネンシャルに増えます。ねずみ算式なので。

長くなったのでまとめると「第一のドミノをどう選ぶか」これを論理的に決めるのがポイントです。

キャズム

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ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション

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以上大雑把に流行るための3つのステップでした。

次回以降はそれぞれをより詳しく取り上げたいと思います。