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技術系会社のCEOブログ~私的編~

webサービスのBtoBについて考える

前回はwebサービスを収益化する方法について分析しました。

結論として、「まずはユーザー数確保」ということ。

今回はユーザー数が確保してからどうするかについてBtoBの部分を考えていきます。

  1. 業種、業界を考える
  2. 職種、業務を考える
  3. まとめ

以上の流れで書いていきます。

また、今回収益化のモデルは広告、課金ユーザーに絞っていきます。課金ユーザーの中には企業も含まれています。

企業側はユーザー数が多いサイトに現れるとそのまま広告としての価値もあるので一概にサービス使用料を払うという意味での課金ユーザーととれるかどうかは微妙なところですが…

 

1.業種、業界を考える

どんな業種、業界にターゲットを絞っていくかを考えていきます。

まずは実例から考えていきます。(その会社自体のサイトは考えない)

- ブクログ, web本の雑誌(本関係、出版社など)

- 食べログ, Hotpepper(飲食関係)

- suumo, DOOR賃貸(不動産)

- モーターズネット(車、中古車)

- トラベル.jp(旅行関係)

- 弁護士ナビ(弁護士業界)

まだまだあるとは思いますが、こんな感じで。

どちらかと言うと課金ユーザーというよりも広告料を支払うというようなイメージですね。レビュー系やポータルサイト系が多いのが業種で絞った場合の特徴です。

しかし、ただ単純にまとめているだけなので(特に下の3つ)類似サイトが多くなってしまいます。ここに何かキラーコンテンツを置くことで他のサービスの差別化が行われると思います。ブクログの場合はソーシャル要素もあるので単純なレビューサイトよりは強いと思います。

まとめると業界で絞る場合

「レビューorポータルサイト + アルファのコンテンツ」のサービスを作ること!!

これが成功のポイントではないかと。

 

2. 職種、業務で考える

次はどの業界にもあるような業務をwebで手助けするというようなサービスについて考えます。広告系は除きます。

- Find Job, wantedly, ランサーズ(人事系、求人系)

- KREISEL(CRM : 顧客管理)

- yammer(交流系、社内SNS)

- Github(技術系)

などなど。

これらの特徴としては、その会社に導入し使われるケース。サービス自体に価値があるものというイメージです。どちらかというとSIerの業務系アプリケーションをそのままweb(ブラウザで動くもの)にしたもの。というようなイメージです。(求人系は別)

ポータルサイト系よりも単価が高いようなイメージもあります。おそらく元々は受注で受け、ノウハウが溜まってきたあたりにパッケージ化したというような形です。

Githubの例ですが、元々のバージョン管理システムにソーシャル要素を加えたものというような位置づけとなり流行ったキッカケでもあります。

つまりwebで行う以上はそのメリットをどこかで活かす必要があります。Githubはそれに成功した例です。

まとめると、

「ただ導入するだけでなくどこかでwebの良さも取り入れる」

これが職種、業務に絞った場合の成功のポイントかと。

 

3. まとめ

それぞれのまとめでも書きましたが

業種で絞る場合「プラスアルファのコンテンツを」

業務で絞る場合「webの良さを活かすこと」

以上が結論です。

どちらの場合もものにより単価の違いがあると思いますが、根本的なビジネスモデルは同じです。だからこそ似たようなサービスが多くなり、競争が多くなり、取り合いになるのではないかと。

独自のオリジナリティで競合との真っ向勝負をどう避けてサービスを作るかが今後のポイントと考えます。